ニスはだめです。

塗料耐久性実験 /2023.6.10

woodsign-varnish
※写真をクリックすると大きな画像に飛びます※

屋外用の木製看板にニスを塗ることはお勧めしません。
弊社で独自に行った実験と結果のご報告です。

写真の看板は実験用に作ったものです。
何の実験かというと、クリア塗料の耐久性の実験です。


1年ほど前から雨や直射日光が当たる南側に置いていました。
自動車に塗るクリア塗料を塗ってみましたが、
やっぱり使えませんね

半年ほどでクラックが入りだし、そこから雨がしみこんで剥離して、さらにグレーに 変色しています。

「W」の所をほじくっていたらパリッとはがれてしまいました。
1年でこういう状態になってしまうと、頻繁にメンテナンスの必要が出てきますが
クリア塗料の場合これが厄介で、元の状態の戻すことはほぼ不可能です。

はがれたところだけ塗り直してもおかしいですし、クリア塗料を全部はがして また最初から塗り直すというのも大変ですし、きれいになりません。 それなら作り直した方が、早いしきれいに仕上がります。

多分ですが、塗料が木の収縮についていけないのだと思っています。
なので、屋外で使う看板の場合はクリア塗料またはニスを使っての仕上げはしていません。
その辺をクリアした塗料が出てくれば使いたいんですけどね。

残念なことに、こういった感じで周りの方からだんだんグレーになっている看板を よく見かけます。

1年ぐらいでそういう状態になってしまうので、その後はみんなどうしてるんだろうと 思います。

きたないままずっと使うのか?作り直すのか? 結構そのまま使ってるようですね。

ちなみにうちの工房では、メンテナンスをする前提で、キシラデコールコンゾランという 防腐塗料を使っています。

色が落ちてきたら、上から重ね塗りできてきれいに仕上がるのでずっと看板を使って もらえると思います。

ニスは屋外ではやめた方がいいです。

屋外用の木製看板にニスを塗ることはお勧めしません。

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